開発工程管理のポイント

| 2. 設計工程管理のポイント

1. 開発工程管理の考え方

開発工程管理が上手くいかない理由

担当者に開発作業の進捗報告をさせると、あるところでいつまでたっても進捗率が先に進まなくなる。2週間前の報告は75%で先週は90%だったのに、今週の報告は95%。そしてさらに翌週の報告は97%――。こんな場面を目にしたことは無いでしょうか。これは、必ずしも担当者が嘘を報告しているわけではありません。多くの場合、担当者は「90%」と報告した時点では本当に90%くらいだと思っているのです。しかし、作業を先に進めると把握できていなかった作業が残されていたことに気付き、進捗率を下方修正するわけにもいかず小刻みに数字を上げていくことになるのです。

このような状況が発生する背景には、多くのケースで共通した理由があります。それは、開発作業の管理が体系化されておらず、「勘」のみによって行われているということです。システム開発の工程管理から「勘」の要素を取り除くことはできませんが、きちんとした工夫をすることによって「勘」のブレをある程度は吸収することができるようになります。

基本となるのはブレークダウン

開発工程管理の基本となる考え方は、開発工程のブレークダウン(細分化)です。例えば、それなりの規模の開発で、開発工程の分割もされておらず、開発完了までに用意しなければならない成果物ややらなければならないことも整理されていないという状況では、開発がどれくらいまで進んでいるのか、スケジュールには余裕があるのかないのかといったことを把握するのはほぼ不可能です。

では、開発工程をブレークダウンすることの利点とは何でしょうか。一つは、管理の対象を小さな要素に細分化することで、作業状況の把握が容易になることです。例えば、小さなドキュメントを書く作業の状況を把握することは、プロジェクト全体の状況を把握することよりもはるかに簡単でしょう。二つ目は、「細分化された要素作業のうち、いくつが完了しているのか」という統計的な管理が行えることです。すべての要素作業が並行して進められる場合にはうまくいきませんが、通常のシステム開発であればそのようなことはないでしょう。また、管理を容易にするために、なるべく逐次的に開発を進めていくといったことも行われます。

図1. 開発工程管理の基本はブレークダウン

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